神社に関係する基礎知識についてです。
(神社に関しては、主に神社庁を参考にしています。他、記載については、諸説あるものもございます。)
日本は神の国ですが、仏教伝来と共に二つが混ざり合い、神仏習合の形のまま永くありました。
近年、これが分かれて個別の宗教というような認識になり、近代社会の中で忘れられたり、よく分からなくなっていることが沢山あると思います。
しかしながら、それと気づかず、神道の習性・行事や儀式は日本人の生活の中に根付いています。
簡単ではありますが、神道についてのメモとして役に立てていただければと思います。
式次第については、現在葬儀のみですが、どの祭事・儀式においても神官や巫女等が司会進行役を行い、説明・指示しますので、知らなくてもそれにそれに従えば問題ありません。
参列する際の気持ちを大切にして下さい。
神社は仏教とは違い、特に宗派というものは存在しません。
ただし、それぞれお祀り(おまつり)している神様が違います。
日本には八百万(やおよろず)の神様がいると言われています。
どのような神様がいるかは、古事記や日本書紀などを読まれるとわかるかと思います。
神社の名前の多くは、それぞれ祀っている神様や、地名、由来などからつけられています。
その中で、当社を含む「天満宮」とは、菅原道真公を祀っている神社をいいます。
各神社とも、今では由緒がはっきり分かっていなこともありますが、どれも理由があって
その場所に祀られているものです。
ですので、そこにその神様が祀られているのには意味があるという事を忘れないでいただきたいと思います。
これらを参考にして御近所の神社を改めて認識してみて下さい。
下記には、簡単にですが神社の種類を分けてみます。
神宮
(じんぐう) |
伊勢神宮をはじめとし、天皇・皇祖(天皇家の先祖)をお祀りしています。
他、かなり古い特定の神社で使用しています。
また、古くから天皇や皇族をお祀りしているか由緒がある場合、○○宮(ぐう)という呼称が使用されていたりします。 |
大社
(たいしゃ) |
天孫に国譲りを行った「大国主命(おおくにぬしのみこと)」をお祀りしています。 |
天満宮
(てんまんぐう) |
菅原道真公を祀っています。全国に10000以上。 |
稲荷社
(いなりしゃ) |
どの土地でも馴染み深いお稲荷さんは、五穀豊穣、商売繁盛等の神様で、鳥居はほとんどが朱塗りです。
神様のお使いは、狐(キツネ)です。 |
八幡社
(はちまんしゃ) |
九州の宇佐八幡をはじめとします。聖武天皇の時より仏教色が濃くなり、「八幡大菩薩」(はちまんだいぼさつ)の称号があります。
皇族、源氏(武士)の守護神として、全国に8800あるということです。 |
日吉社
(ひえしゃ
・さんのうしゃ) |
滋賀県の日吉大社をはじめとし、全国に千数百あるそうです。
日吉(ひよし)は、古くは日枝(ひえ)と言いましたので日枝神社とも、山王(さんのう)社も同じものです。
神社の中でも神仏習合の色彩が濃く、延暦寺との縁が深い為、天台宗とともに全国に広がったようです。 |
氷川社
(ひかわしゃ) |
埼玉県の氷川神社をはじめとし、川の水害を恐れたことから、信仰されるようになったものです。
260程の内、殆どは関東ですが、全国にもあります。 |
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境内に入る前には、服装を整え、姿勢を正し、軽くお辞儀をして鳥居をくぐります。
手水(てみず・ちょうず)の作法
1. 右手で柄杓(ひしゃく)を取ります。
2. 水盤の水を汲み上げ、左手にかけて洗います。
3. 柄杓を左手に持ちかえ、水を汲み上げ右手を洗います。
4. 再び柄杓を右手に持ちかえて、左の手のひらに口をすすぐ水をためます。
5. 口をすすぎます。この時、柄杓に直接口をつけないようにしましょう。
静かにすすぎ終わって、口につけた左手を、もう一度水で流します。
6.柄杓で水を汲み、水が入ったまま柄杓を縦にして、柄杓の柄を洗い流します。
境内を出るときもきちんとお辞儀をします。
拝礼
(神社によっては独特の作法がある場合もあります。)
御賽銭を入れて、鈴を鳴らします。
賽銭は、元は幣帛(へいはく)と言い、神様への奉献物であり、食物他・様々なものでしたが、貨幣経済の進展に伴い、銭貨となったものです。
鈴と鈴の音は、魔除け・邪気を払い清めるものです。巫女の鈴舞や、拍手も同様です。
神様を呼び迎えるというのも全くの間違いではありません。
1. 神前に進み姿勢をただします。
2. 背中を平らにし、腰を90度に折り、拝をします。 この時の拝は2回行います。
3. 胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらします。
4. 肩幅程度に両手を開き、2回打ちます。祈願等を行います。
5. 指先を揃えます。最後にもう1回拝をします。
基本は、2礼 2拍手 1礼 (二拝二拍手一拝) です。
覚えておきましょう(^^)
神社の行事や冠婚葬祭等の儀式で、神道では玉串を捧げます。
その際に、初めての方もおられるし、経験のある方でもはっきりわからなかったり、忘れていることがあるかと思います。
玉串奉奠(玉串拝礼) (図準備中)
1. 右手で榊の元(根本)の方を上から、左手で先の方を下から支え胸の高さに、やや左高に、少し肘を張って持ちます。
2. 玉串の先を時計回りに90度回します。(右手を返すので、両手とも榊の下で捧げ持つ)
3. 左手を下げて根元を持ち、祈念をこめます。(両手で根元側を持っている状態)
4. 右手で玉串の中程を支え、玉串をさらに時計回り180度回します。
5. 根元は祭壇側、先が自分側を向いた状態(両手とも下から支える)で奉奠します。
注意点
・歩きながら回さない。
・一度で回さない。
・神官や巫女・関係者から玉串を受け取る際や、捧げる前には他の方々にも一礼を。
神社で受けたお神札やお守りは、毎年、新しく取り替えます。
御札は、祈願が叶った際、もしくは新しい御札を受けるときに、神様に感謝の気持ちを込めて、神社に納めます。
通常は古いお札を納める場所が設けてあります。無い場合は、社務所や神社の方に訊ねて下さい。納めていただけます。
本来は、御札等を授かった神社に納めるのがよろしいでしょうが、旅先や遠方のもの、別の神社の物も納めて構いません。
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帯祝い・着帯の祝いとは安産を願うもので、妊娠5カ月目の戌(いぬ)の日に、妊婦の下腹部に岩田帯を巻いて祝います。
家族そろって神社に詣で、神様に懐妊の報告をするとともに、安産の祈願をします。
当社には、安産の玉子神石がございます。よろしければ、御参りの際には御祈願下さい。
岩田帯とは
元は絹ですが、長さ2.5メートル(7尺5寸3分)程の、さらし木綿や白い綿ネル等の帯です。
最近は、簡単に脱ぎ着できるガードルタイプのものや腹帯といわれる腹巻きタイプのものなどより伸縮性があり、手軽なものが使われています。
帯祝いで、妊婦に帯を巻く人を帯親(おびおや)といい、仲人や子宝に恵まれた親しい夫婦に依頼しますが、最近はこだわらない事が多いようです。
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お宮参りです。
子供が生まれると氏神様や崇敬する神社に初めてご挨拶に参ります。
全国各地で差異がありますが、だいたい生後三十日前後に神社に家族揃って詣でて、神様に感謝を捧げ、子供の健やかな成長を祈願します。
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男子は3歳と5歳、女子は3歳と7歳の年の11月15日に、成長を祝って神社(氏神)や寺などに詣でます。
本来は数え年ですが、最近は満年齢で行う事が多いようです。
地方によっては男の子の3歳を行いません。また、最近は、日時にかかわらず、この日に近い土日に参るようです。
関西では、七五三より、下記の十三参りが盛んな事もあります。
11月15日に行う理由ですが、まず旧暦の15日が二十八宿での鬼が出歩かない日に当たり、何事をするにも吉であるとされた為。
11月なのは、旧暦11月が収穫を終えてその実りを神に感謝する新嘗祭がある月であり、その月の満月の日である15日に、氏神様への収穫の感謝を兼ねて子供の成長を感謝し、加護を祈る為です。
どの行事をとっても、季節の自然行事や土地に密着した理由があります。
昔は子供が育ちにくかった為、このようにしてお祝いと感謝をしたのでしょう。
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生まれた年の干支が、初めて巡ってくる年(数え年の十三歳)に行われるのが十三参りです。(満十二歳になります)
旧暦の3月13日に行いましたので、現在は、4月13日(旧暦の3月13日に合わせている)です。
今から百年ほど前から始まった行事のようです。
13歳は昔で言う元服(成人の儀)の年位に相当しますので、数え年十三歳の男女が福徳と智恵と健康を授けて頂く為に、親子ともども虚空蔵菩薩にお参りします。
最近は神社に参る人も多いです。
振り向くと智恵を返してしまうので、「参拝後は、後ろを振り返ってはいけない」というしきたりがあります。
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成人を祝う儀式は、古くは男子は元服・褌祝。
女子は裳着と言いました。
いずれも、髪型や衣装を子供から大人のものへ改めます。
1月である理由は、数え年では新年を迎えると同時に年をとる為、元服もその時に行ったり、15日までは松の内でめでたい等の理由かと思われます。
1月15日に行われていましたが、2000年より、1月第二月曜日となりました。
以前は、成人の日を境に20歳を迎える人を対象としていましたが、現在は学年齢方式の二十歳の方が対象のようですが、自治体の祭典は各地方によるようです。
神社へ参るのは七五三などと同様です。
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古くから、特に気をつけなければならない年回りを「厄年(やくどし)」と呼んできました。
一般に、男性は数え年二十五歳(満24才)、四十二歳(満41才)。
女性は、数え年十九歳(満18才)、三十三歳(満32才)が厄年にあたり、お祓いをします。
厄年の前の年と後の年も、前厄(まえやく)、後厄(あとやく)といって、お払いします。
中でも、男性の四十二歳、女性の三十三歳は万事を慎むべき「大厄」とされます。
この年齢は、現代でも人生の大きな転機を迎える年回りです。神社でお祓いを受け、神々の御加護で無事に過ごせるように祈りましょう。
お寺で厄払いをされる方もいます。
数え年とは…生まれた時点で一歳。新しい年を迎えたら二歳となりますので、満年齢より一歳多くなります。
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長寿のお祝いとは、元々は中国の風習で元服・婚礼と並ぶ三代祝儀で、日本では奈良時代、聖武天皇が40歳を迎えられたのを記念してお祝いしたのが始まりと言われ、今も東大寺にその風習が残っているそうです。昔は寿命が短かったことから、四十が初老とし、十年ごとに祝っていました。
江戸時代から一般庶民の間でも祝われるようになり、今日までその風習は続いています。
下記の文字色は、贈り物(昔は着物)の色を表しています。
108歳以後は、あまりおられなかったであろう為、決まっていません。
還 暦
かんれき |
60歳 |
生まれ年の干支(えと)が再び還るという意味です。 |
古 希
こき |
70歳 |
「人生七十、古来稀なり」ということばからつけられました。昔は寿命が短かった為、まれだったのでしょう。 |
喜 寿
きじゅ |
77歳 |
「喜」という文字をくずし書き(草書体)にすると七十七と読めることからつけられました。 |
傘 寿
さんじゅ |
80歳 |
「傘」という文字の中に八十が含まれていることからつけられました。 |
米 寿
べいじゅ |
88歳 |
「米」という文字を分解すると八十八になることからつけられました。 |
卒 寿
そつじゅ |
90歳 |
「卒」をくずし書きにすると九十と読めることからつけられました。 |
白 寿
はくじゅ |
99歳 |
「百」という文字から一を取ると「白」になることからつけられました。 |
百 寿
ひゃくじゅ
ももじゅ
紀寿
きじゅ
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100歳 |
百歳のお祝いは百年が一世紀ということから紀寿、また100歳であることから百寿といいます。
また、一世紀であることから、紀寿とも。 |
茶 寿 |
108歳 |
「茶」の草冠を「十十」とし、下の部分は「八十八」、それを全部を足すと108になることからになります。 |
皇 寿 |
111歳 |
「皇」の字の「白」と「百」、そこから「一」を引いて99。さらに「王」という字は中央の「十」と、残った「二」に分解できることからになるそうです。111歳(「川」の文字が111に見えることから)川寿(せんじゅ)とも。 |
大還暦 |
120歳 |
人生2回目の還暦という意味から大が付いて大還暦となります。 |
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葬
神式では、死は穢れとなりますので、神社内でお葬式を行うことはありません。
仏教徒であっても神式の葬儀には数珠を持っていかず、不祝儀袋も蓮の花の模様入のものは使わないようにします。表書きは、御玉串料」「御榊料」「御霊前」です。
以下、お通夜と葬儀の流れですが、土地柄での違い、神社や神官、
斎場等により、順番や内容が多少変わることがあるかと思います。
最近は、以前より簡略化されています。一例としてご覧下さい。
通夜
通夜祭と言います。葬儀と同様です。
葬儀
自宅や斎場で行います。
斎場の周りに忌竹を立て、注連縄、青幕などを張ります。
式次第 (一例です)
受付
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香典は、「御玉串料」「御榊料」「御霊前」
のし袋(不祝儀袋)は白無地の包みに、白黒、双白の結び切りの水引。
※蓮の花柄などの袋は仏式の物なので使用しない。
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手水の儀
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(ちょうず・てみずのぎ)。
神社の手水と同様です。
神道の通夜・葬儀・納棺の儀の前に行われ参列者の身を清める為に行われます。
1. 右手でひしゃくを持ち水をくみ、左手に水をかけ、ひしゃくを
左手に持ちかえて、右手にも水をかけます。
2. 再び右手にひしゃくを持ち替えて、水を左手で受けて口をすすぎます。
3. 懐紙で口と手をふきます。懐紙がなければ、代わりにハンカチを。 |
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(会場に入る際、拝礼) |
神官入場 |
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開式の辞 |
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修祓 |
(しゅばつ)
神官が祓えを行います。 |
斎主一拝 |
斎主が一拝します。
斎主(さいしゅ・いわいぬし)とは、祭主に同じです。
神式の葬儀を司る最高位の神官のことを言い、仏式では僧侶、キリスト教では
牧師にあたるものです。 |
還霊 |
(せんれい)
霊魂に霊璽にお遷り戴きます。 |
霊詞奏上 |
斎主が遷霊の詞を奏上します。 |
献饌 |
(けんせん)
神前に物を供えます。 |
玉串奉奠
|
(たまぐしほうてん)
仏式でいう焼香。玉串(榊)を供えます。
斎主(神官)→副斎主→祭員→喪主→遺族→近親者 の順番で行います。
1. 遺族に会釈し、神官に一礼してから玉串を受け取ります。
2. 玉串を受け取ったら再度神官へ一礼
3. 玉串奉奠の作法に従い、玉串を捧げます。
4. 案(あん・台、又は机)の上に置いた後、一歩下がり二礼二拍手。(音を立てないように直前で止める忍び手)
5. 神官、遺族へ一礼し自席へ戻ります。 |
徹饌 |
(てっせん)
神前にお供えしたものを下げます。 |
斎主一拝 |
上記に同じです。 |
閉式の辞 |
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神官退場 |
|
※ 省略されることが多いですが、通夜祭・葬儀ともに、雅楽の奉納をすることもあります。
葬場祭
(告別式)は、仏式と同じ手順で、一般会葬者の玉串奉奠となります。
出棺、火葬、埋葬も同様です。
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諡名(おくりな)とは、仏式の戒名にあたります。
霊璽や墓石に故人の名を刻むときは大人(うし)や刀自(とじ)、命(みこと)などの尊称を生前の姓名の下に付します。
諡名年齢目安 |
男子 |
女子 |
幼子(3歳まで) |
嬰児命(みどりご) |
嬰児命(みどりご) |
幼児(6歳まで) |
稚児命(ちご) |
稚児命(ちご) |
児童(15歳まで) |
童男命(わらべ) |
童女命(わらめ) |
生徒(19歳まで) |
彦命(ひこ) |
姫命(ひめ) |
成人(40歳まで) |
郎男命(いらつお) |
郎女命(いらつめ) |
壮年(70歳まで) |
大人命(うし) |
刀自命(とじ) |
老年(70歳以上) |
翁(おきな) |
媼(おうな) |
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仏教での法事にあたるものを、神道では「霊祭(れいさい)」、または「御霊祭(みたままつり)」と言います。
故人が亡くなった日から数えて、十日ごとに、十日祭、二十日祭、三十日祭、五十日祭を行います。(五十日祭が仏式の忌明けにあたる四十九日です。)
霊祭は自宅や墓前、斎場などで行い、神職を招き、祭壇に供物を供え、全員で玉串奉奠などを行います。
神道では、一年祭 (仏教でいう一周忌)までが神葬祭の延長です。
故人の御霊は亡くなってから一定の期間は荒々しい状態にあると考えられ、故人の御霊が和み鎮まる期間を1年と見なし、1年祭で一つの区切りとされています。
一年を過ぎると、祖霊祭と呼び方が変わります。
故人の御霊が守護神として祖霊の仲間入りをしたと考えられているためで、「祖霊祭」は三年祭、五年祭と続き、十年祭からは十年ごとに行なわれます。
これ以後の故人の御霊は祖霊(先祖霊)として祀られることになります。
神道では、霊祭が仏教の「回忌」に該当します。
神葬祭後の節目ごとに、故人を懐かしみ遺徳を偲ぶ祭事が執り行われます。
神道の例祭は1年祭を始めに、3年、5年、10年、20年、30年、40年、50年と執り行われて行き、以後100年ごとに祭事されます。また、仏教同じ様に毎年の命日の儀礼も行われています。
10年祭以後は、内輪で。大体、30年祭で切り上げるのが一般的なようです。
仏教のお彼岸に当たる春季祖霊祭(春分の日)や、秋季祖霊祭(秋分の日)の祭事も行われ、正辰祭(祥月命日)も執り行います。
毎月行われる1日・15日の月次祭(つきなみさい)そして、朝夕の毎日拝、日供を行います。
子孫が霊祭を代々続けていくことにより、故人の御霊の神格はたかまり、益々、家の守り神として末永く子孫を守護していて頂けるのです。
忌と服喪(きとふくも)
「忌」(き)とは、死を畏れ忌み
はばかり、死のけがれのある間は、
派手なことを控えて身を慎む期間
です。
そして、死を悼み、喪服で慎む
期間が「服」(ふく)です。
服喪期間も昔はもっと長く、法で
決まっていたかったのですが
(最長13カ月)、現代では簡略化
され、喪服で過ごしませんし、
期間も短くなっています。
死を悼む期間ですから、本人の
心得次第ということになりますが、
最近では三ヶ月から半年位までが
目安のようです。
忌中が明けることを
「忌明け(きあけ)」といいます。
一般的には、神仏両方とも、忌明け
が最大50日。
服喪は最大1年と考える方が多い様
です。
ご家族等が亡くなった場合には、
その日より忌中の期間中は自宅の
神棚に白布、白紙を貼って、毎日
拝や日供はしばらくご遠慮します。
|
死亡者 |
忌 |
父母 |
50日 |
配偶者 |
50日 |
子共 |
50日 |
祖父母 |
30日 |
曾祖父母 |
10日 |
兄弟姉妹 |
30日 |
甥姪 |
10日 |
伯叔父母 |
10日 |
従兄弟姉妹 |
3日 |
大叔父大伯母 |
3日 |
子供の配偶者 |
10日 |
兄弟姉妹の配偶者 |
3日 |
兄弟姉妹の孫 |
3日 |
孫の配偶者 |
3日 |
その他の親族 |
1日 |
配偶者の父母 |
30日 |
〃 祖父母 |
10日 |
〃 兄弟姉妹 |
10日 |
〃 曾祖父母 |
3日 |
〃 甥姪 |
3日 |
〃 伯父伯母 |
3日 |
〃 その他親族 |
1日 |
|
服喪の期間中は、以下のようなことを控えます。
神社境内への進入
祭礼行事への参加
結婚式・祝賀会等、祝い事の参列・主催
行楽・旅行
家の新築・増改築・大きな買い物
上記を遠慮するのが一般的ですが、やむなく参加する際には、
忌明けの祓いを受けます。
※忌服には、地方によって差がある場合があります。
※同居している方がなくなった場合は、50日です。
神道では、五十日祭をもって忌明けとします。
この翌日に神棚に貼ってあった白紙を取り除き、普段の生活に戻ります。
※この期間が過ぎれば、新年の新しい御神札を受けてもかまいません。
正月について
一般的に年末年始の挨拶、年賀状は遠慮するのが「しきたり」
です。
門松や注連飾りなどの正月飾りもしません。
亡くなってから50日(忌明け)以上を過ぎている時は、門松、
」注連飾りをしても構いませんが、例年よりは控えめに。 |
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